発想力を鍛える
高校時代から勉強をほとんどしなかった私は専門学校でも苦労した。
いかに赤点をとらないかの勉強法。当時の高校は平均の半分が赤点※わたしが言語聴覚士なるまで~高校編~参照
専門学校では教師の好き嫌いで勉強するから、成績にかたよりができ、全体的に下の方にいた。夏休みのレポートも人にやってもらい、それでA評価をいただいたり。
高校と同様に、変に要領よく生きていた。ただ専門学校の再テストはお金をとられていたので、かなり不経済的だった。
ただ、専門分野の勉強は楽しく、脳が好きすぎて、講義中に考察しまくり、頭のなかでめぐるうちに睡魔に襲われぶっ飛んだ発想に行きつくこともあった。
覚えているのは、考えが1周した時。先生が「神経障害で痛み刺激が変化する」みたいなのを言ったの。そして他の生徒が「痛いって感じる神経が弱くなったってことですか?」それを聞きながら、あたまでは考えまくって半分寝てて、「はっ」と気づいて思いついたのが「痛くないって感じる神経はどうなる?」てぶっ飛んだ発想しちゃって💦
「痛い」と感じる神経があるなら「痛くない」と感じる神経がある。て寝ぼけながら降りて来て。
痛いと感じる神経も、痛くないと感じる神経も同じやん!!て目が覚めた頃に思い、感じるのは神経じゃなくて、その人の想いであって。。
でも今考えると、この変な妄想力というか、考え方とかは「思考する」作業はとても役立ち、たまにだが、人と離れた斬新な発想が出てくることがある。日ごろから妄想や、裏をかくような考え方を「思考」することをおすすめします。
焦りの時代にもらった言葉
そのころ、同級生Aはサッカーのオリンピック代表であったり、Bはニュージーランドへ留学したり、Cはこつこつと大学の卒論やってたりして、かなり焦りが出始めていた。
みんなちゃんと生きてる……。
そんな思いながらも、勉強のやる気スイッチはいまいち入らず、だらけていた。
いつかするだろう…と。
そんな時に、親戚の兄ちゃんとテレビでサッカー観てて言われた「かたや日本代表。かたや…」
そしてもう一言。「男は人生で1回は、まじで勉強せんといかんよ。」
その言葉が胸にささった。
「馬以外で勉強したことない!!」
その言葉はやる気のない後輩がいたら、「人生で1回はまじで勉強した方がいい。人生が左右される」て伝えるようにしている。
実習で開花した「勘」
少しずつ勉強に身が入りだしたが、入りだしたのは2年の中盤。3年生の専門学校で半分が過ぎていた。その空っぽのままで実習に入った。
「評価実習」というもの。2週間県外に飛ばされレオパレス生活。お金がかかるので、主食はジャガイモ。ほかに肉を焼いて食べて暮らした。「あー、炊飯器忘れた~」と考えてた。
そして、レオパレスから病院まで遠く、車での乗り入れは禁止だったので徒歩で通勤。しかし2キロちかくあったので朝から汗だくだった。
それを見かねたバイザーがチャリを貸してくれたのだが、このチャリは特殊で片方ペダルがないマシンだった。それを毎朝高校生にクスクス笑われながら通った。
実習は、バイザーに恵まれ薄い知識を「ぐー-ん」と伸ばしてくれた。今までなんとなく捉えていた事が実態とつながり、言語聴覚士としての「勘」が養われた。
具体的に例を挙げたいが、それを挙げてしまうとそれが来なかった時に不安になる。
言えることは、日ごろから色んな仮説や考察。教科書的には脳のこの部分が障害されたら、〇〇のような症状がでると書いているが、実は出ないはずの症状も出るのではないか?とか。脳は特に未解明な部分が多いので、いろんな仮説を持っていると、担当者から仮説通りの症状が出た時に慌てず、自分の仮説で症例に当たることができる。
教科書的に誤ってること。10年後は覆ることなんて全然あるので、自分の考えを曲げず勉強に励むこと。
これがいつかの「勘」につながります。
勉強に苦しむ人も、いつか必ずつながるので、点数は上がらなくても我慢強く知識の幅を広げてほしい。
知識に無駄はないです。
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