秋になり。受験勉強を開始。受験校は数Ⅰaだけ。後は面接のみ。
今考えると数学なんてどうでもよくて、おそらく面接重視であろう。
もし自分が面接官でもコミュニケーション能力を重視する。
しかし、無知なわたしは算数を勉強しまくっていた。100点取れれば余裕で入学できると思っていた。
だって専門学校てアホが行くところだと思ってたので。自分がアホなくせに。
しかし、大学でなく「手に職を!!」と言う言葉が先行しだした時代。
とくに医療系は人気が高くリハビリもその例外ではなかった。
絶対受かると思っていたが1次も2次も落ちてしまった!!
めちゃくちゃ焦った。
「なんとなく言語聴覚士になろっと」という精神がにじみ出ていたんだろう。
そりゃそうだ。医療のことなんて全く知らんし興味ないし。。
あるのはバイトで培った「なんとかなる」精神のみ。
そんな感覚では無理だった。
は。恥ずかしい。。1年もあったのに。。ネタがない。。。
あと1回。3次試験があるけど。もうやめようかな。。。
ふと足は馬小屋に向いていた。
馬に乗って決意した。
あきらめよう。。
わしゃ貧乏で生きていく。北海道の牧場。。いや中央競馬の厩務員。だめなら地方競馬…。
この発想が最もいけない!!と今は強く思う。
その現場で働く人へのリスペクトのかけらもない。だから、いまそんな事言うやつがいたら
めちゃくちゃ説教する。
馬をおりて、馬術の先生に「先生。あきらめようと思う。」
と伝えると先生は作業をやめ私に言った。「チャンスがあるなら、そこまでやりなさい。次はそれから考えればいい。なりたくないのか?」
と言われた。なんかそうそうにあきらめて、それが今度は恥ずかしくなり。いろいろ思い出した。
これまで、「言語聴覚士の学校に行く。」と言うと、周囲は「へーすごいねー。」とか「目の付け所がいいねー。」とか新しい資格なので、肯定的に受け止めてくれる人が多く、自分はすでにそれになったつもりでいた。。。そんな中2回の受験失敗。。。
なった気でいたのに、それを断られ、無知ながらも言語聴覚士のイメージがあり。そこで「やっぱり言語聴覚士になりたい!!」て心から思った。
あと1回。ふんばろう。初めて受験に燃えた気がした。
最後のチャンス。3回目。なんと。みごと!!
落選。
え。落ちた?。。。そっか。馬と生きるか。妙に落ち着いていた。
それから1週間後。新聞社のビルの中の電気工事の警備をしていた。
警備中に電話があったが無視。画面には専門学校の名前。。「なんだろ?」
電気工事の兄ちゃんが「とりな!いいよ」というので電話をとった。
「も、もしもし。」
「入学辞退者がいるけど、あなたは入学の意思がありますか?」
雷が落ちた気分だった
「あります!!!」
こうして補欠ながらも入学が決まりなんとかセーフ。
もし。あそこで電話に出ていなければダメだったかもしれない。
言語聴覚士の学生生活が始まる。
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