D-Sunsを立ち上げて1年。1年前は病院に勤めながら色んな準備をして希望にあふれていた。
言語聴覚士の切り売りをやろうと思い立ち、作戦を練っている段階で、口コミながら需要を感じていた。友達の友達が施設経営者とか、ママ友の友達が医療系の会社をしていたり。。で営業なしでいくつかの仕事を紹介していただいた。
同時に勤めていた時に、行政の在り方に疑問を感じるところがあったので、そこにメスを入れるために行政と契約した。実際に機能している部分、そうでない部分を見出し行政に提案するねらいもあった。これは今のところ順調だが、民間に比べてかなり遅い対応ではあった。
行政と契約したものの、割と安月給。行政は7時間いかないくらいの業務になるが、民間契約の1時間のお給料に少し毛が生えたくらいの額。
民間は足取りが軽く、提案したものは通りやすいのだが、行政は「予算が…」「前年度にない事は…」と消極的。変化を嫌う印象が強い。そりゃそうよ。だってなんも変化なく過ごせば失敗もないしお給料も出る。無駄に新しい事しなくても、何年か経てば異動するし。なスタンスだと思う。
それでも提案した事には「すばらしい」とは思ってくれる。ただ、誰がするの?てなると「予算がないので来年の取り組みに入れましょう」となる。これは仕方ないけど、その言葉を信じ2023年も契約することにした。口約束なので何とも言えないが、逆に逃げやすくもある。
さて。私がどんな口約束をしたか。
これは全国的な問題と思いますが、全国のことばの教室では言語聴覚士が関わっている所が少ないと思う。少なくとも私の県はない。定年して前年まで担任してたけど、再任用されたら言葉の教室に赴任だった先生とか多い。赴任してから勉強はしているが、はっきり言って機能性構音障害や吃音などの言語障害の治療はそんな容易ではない。
「カ行」が「タ行」になるなど、言語聴覚士にしてみれば、容易な予測から、もしかしたらこれの影響か?とか様々な視点で検討できる。つまり何パターンか理由を検討するし、関わる中で考察を深めていく。
しかし。知識がないと、どんな訓練がいいですか?皿なめすれば治りますか?など前例を元にアプローチするので、時にはそれが的を外れる事もある。
このような現状を懸念して役場には、ことばの教室の先生を指導する仕組みを作ろう。そして5年くらい育成したら、その先生が次を育成するようなシステムを作ろうと提案した。
私は専門家だし治療できて当たり前。だが、やっぱ給料安いからやーめた!て言ってしまったら後釜がいない。また言語聴覚士を雇えばいいと思うだろうが、この給料では到底来ないのが普通。
そのようなシステムを作っていこう!!というのが今回の口約束。もちろん役場はその予算を来年度つくる努力をする!!という返事。彼が情熱をもって仕事をするタイプであることを祈るのみ。
ま。そんな素振りなければやめるだけ(やりとげたいけど…)
安い給料けど、やりがいがあるし必ず必要な事。妻にも了解もらったし、もう少し改革を行えるようふんばろうと思います。
今年もD-Sunsをよろしくお願いします。
コメント