「AIを使う言語聴覚士の記録観」

― pludnoteとGPTを併用する理由 ―

言語聴覚士がAIを使っていると聞くと、
少し構えてしまう人もいるかもしれません。

支援は人の仕事です。
子どもを見て、感じて、判断するのは支援者です。

それでも私は、AIを使っています。

理由は効率化のためのみではありません。
記録の質を安定させるためです。


なぜ二つ使うのか

僕は、pludnoteとGPTを役割分担させています。

AIと一括りにされがちですが、
実際は得意なことがまったく違います。

だからこそ、分けて使っています。


pludnoteは「素材を残す」役割

訓練後、その日の様子を音声で残します。
その音声をpludnoteで文字起こしします。

ここでは整えません。
要約もしません。

迷いも、言い直しも、
その日の熱量ごと残します。

訓練直後の言葉には、
その瞬間の視点が詰まっています。

pludnoteは、その“生データ”を守る役割です。


GPTは「構造を整える」役割

GPTに任せているのは整理です。

僕の記録は三段構成で固定しています。

①訓練内容
②訓練の詳細
③今日のまとめ(以前との変化)

この型に沿って整えてもらいます。

重複を整理し、
読みやすくし、
構造を安定させる。

要約機能は使っていません。
ニュアンスが違えば、その都度修正します。

評価や解釈を任せているわけではありません。

考えているのは自分です。
見ているのも自分です。

GPTは思考の代行ではなく、
構造整理の補助です。


併用する強み

pludnoteだけでは、整理が甘くなります。
GPTだけでは、素材が薄くなります。

素材は熱いまま残し、
構造は冷静に整える。

この分業が、記録の質を安定させています。

忙しい日でも、疲れている日でも、
形式がブレにくくなりました。

その安定は、
保護者への説明の質にもつながっています。


AIを使っても変わらないこと

AIを使っていても、
子どもを見る目は変わりません。

評価も判断も、最終的に行うのは自分です。

AIは支援の代わりにはなりません。
でも、支援者を支える道具にはなります。

STとして大切なのは、
使うかどうかではなく、
どう設計するかだと思っています。

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